季節のお花いろいろ…御稽古や庭先、お散歩先から季節のお花をご紹介

南天

お古来より、難を転じるということから南天は吉祥とされております。
鬼門の西南に植えるとよいと言い伝えられておりますね。南天の葉はお赤飯に添えたりして、縁起物として活用されます。

万年青

万年青は古来より縁起の良い植物として知られており、花言葉は「長寿」や「長命」「崇高な精神」。

神様の依代

の若松は 代表的なお正月花です。賜るご縁に感謝いたしつつ、新たな年を心身共に健やかに過ごせますように心込めて活けます。水引を結びますと新年に向けて心も引き締まる思いです。

千両

千両には枝若松とズアエを添えて活けます。
新年ですので華やかに活けて新春を寿ぎます。今年も愉しくお花を沢山活けられますようにと祈りつつ。

初音

冬枯れの庭に華やぎを添えてくれる椿「初音」。

ご献上椿としても知られておりますが、咲いた姿は気品溢れて麗しく、咲いている姿を見つけると寒さも忘れて、思わず微笑んでしまいます。

黒侘助

侘助は遅咲きの椿ですので、陽射しも春めいてきて、そろそろ春かしら?と思う頃に咲いてくれます。
なでしこさろんの黒椿はまだ小ぶりですが、今年はたくさん咲いてくれました。これからも沢山咲いてくれることを祈りつつ。

X'masローズ

まだ雪の残る2月頃ようやくつぼみがほころび始めます。別名、冬の貴婦人、寒芍薬、お茶の世界では節分草や雪おこしとも。半日陰で肥沃な土がお好きなようです。まだ冬枯れの中、春のおとずれを教えてくれます。
花言葉は「私を忘れないで」

貝母と初音

春を待ちわびる2月 
庭で咲いた貝母に椿のつぼみ「初音」を添えて。ようやく少し増えてくれた貝母。初音と何を語り合っているのでしょう・・。

庭のうつぎ

うつぎは別名、卯の花とも。
三井記念館所蔵の国宝のお茶碗を思い出しますね。卯の花は本来風炉の花ですが、なでしこさろんの卯の花は、気が早くて4月には満開…。

馬酔木

新緑美しい馬酔木にしもつけを添えて。

お花器は備前の手付。存在感あるお花器に負けないように、馬酔木をしっかり活けます。

芳醇な香り

のおがたま。「おがたま」は「招霊(おぎたま)」から転化したもの。古来より神聖視されており、神社仏閣では御神木とされ、日本神話の天照大神の天岩戸隠れでは雨鈿女が手にして舞を舞った伝承もあります。

遅咲きの

斑入り白紫蘭。紫の紫蘭は4月から咲き始めますが、白の紫蘭は一足遅め。5月の山村御流華展ではご覧なさることも多いかと思います♪

芍薬

この季節は芍薬が気品を添えます。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花…に少しでも近づけますように。

しょうぶ

に、なるこゆりを添えてみました。すっきり姿良く活けます。
 

利休草


とカラー。

軽やかな利休草にカラーが涼しさを添えます。

たいつり草

に、利休草を添えて。このたいつり草は京都のお花屋さんで見つけて、庭で増えてくれました。涼が恋しくなると吊舟に活けたくなります。
 

かきつばた

の群生。平安のころより杜若の美しい社として有名な大田神社の杜若の群生。4月末から咲き始めGWが見ごろ。

かきつばた

に枯れものを添えて。自然界での杜若の姿には 中々かないませんが…大田神社の杜若に心寄せて活けます。

の花。初夏には松にも花が咲きます。花粉も飛びますが、これが衣類などにつくとなかなか取れなくて大変…

二人静

は木陰が大好きで、木陰でひっそり、静かに咲いてます。
素敵なお名前…およろしいですね。

山紫陽花

京都の大原でいただいて参りました山紫陽花が大きくなりました。庭の土と横浜の気候が合うようで嬉しいです。

朝顔籠に

庭の山紫陽花を添えました。ようやく大きくなってくれた山紫陽花。優しく伸びた枝を見つけたので一種活けにしてみました。梅雨開け間もない頃。

睡蓮

水辺の恋しい頃、睡蓮にふとい。池の景色を思いう陰ながら。

 

アンスリューム

涼し気な白のアンスリューム。ちょっとモダンに手付きのガラスのお花器に♪梅雨明けの頃、涼し気なガラスに活けたくなります。

晩秋

佐久平から届いた秋の便りは横浜より一か月早いようです。晩秋の風情をガラスに活けてみました。淋しくなりがちな晩秋を軽やかに愉しみます。

秋の野

は優しく、秋風に揺れるように活けたいですね。
すすきに吾亦紅 女郎花とあざみ等。過行く季節を惜しみながらお籠たっぷりに活けたいですね。

雨上がり

の庭で、満開の秋明菊。
今年はたくさん咲きました。春先には、秋明菊の株周りの雑草を抜いたりした甲斐ありました。

秋明菊

を庭から、秋のお掛物に添えて。秋明菊は一輪で一種活けが一番似合うようです。

マイセン

のクリスタルに。毎年忘れた頃に咲き始める上臈ほととぎすにかるかやを。上臈ほととぎすはうつむきに咲くので活けるのが難しくて、背の高いクリスタルで軽やかに、かるかやで秋の風情を添えて。

秋海棠

秋の野の花の代表格ですね。半日陰の湿ったところが大好きなようです。京都で群生した岩場を見つけました。

膨らみ

はじめた西王母。早咲の椿、炉開にはおなじみ。中国神話に伝わる不老不死の仙境崑崙山に住む仙女の名前と同じ。不老不死の実を管理していると伝わる。

ほととぎす

の語源は鳥の杜鵑の姿に似ているからとか。こちらは頂きものですが、調べたら「青竜ほととぎす」という名のようです。楚々とした優しい花姿の花言葉「秘めたる意思」。

川辺に

に自生する水仙。別名は雪中花。冷たい北風の中でもかわいらしい蕾は膨らんできています。お花屋さんの店先には12月頃から並び始めますが、こちらの水仙はまだ先のようです。

京都のホテル

ロビーを飾るに相応しい豪華なお正月花ですね。お花を活ける際は、季節感と飾る場所を考慮するのは大切ですね。いつかこのような素敵な大作を活けられるようになりたいものですね…。
今年も健康でお稽古精進できますように。

千羽鶴

という名の椿の蕾。雨上がりに、朱鷺色が綺麗です。真っ白ではなくて、ほんのり朱鷺色が麗しい千羽鶴椿…ご献上椿です。お名前もおめでたく、1月頃から咲き始めます。

ほころんだ

千羽鶴椿。お久しぶりのお湿り…露に濡れた麗しい姿、天からの恵みに微笑んでいるようです。天からの恵みは大地を潤し、草花を成長させ…自然の恵みに感謝する心を忘れずにお華を活けて参りたく。

椿の寺

とも…霊鑑寺の椿。霊鑑寺は後水尾院様のご皇女多利宮様が御開基として創建されました尼門跡寺院。春の特別公開時のみ拝観できます。咲き誇る椿は圧巻。

たわわに…

とは、このようなことを表現するのでしょうか。椿はこれほど咲くのでしょうかという位、満開の椿…後水尾院様は椿好きで有名でした。まるで椿に魂が宿っているかのようです。

桐の花

桐の木は背が高く、花は見上げないと分からないので、見逃してしまいそうな…。中国の神話では鳳凰が宿る木として、神聖な木として知られています。

桐の花アップ

日本では平安時代より着物の文様にも使われており、皇室の紋章にもなっております。古来より、高貴な花としての伝統が受け継がれておりますね。

立てば芍薬

…座れば牡丹…とは申しますが…やはり芍薬の優雅さには目を奪われます。ほんのり藤色かかった芍薬。雨上がりにひときわ輝いているようです。

こちらは

紅色の芍薬…露に濡れた姿は輝くような美しさ。同じように美しく活けることは到底かないませんが、自然の姿を心に留めて。

のつぼみは、お盆を迎える頃には膨らみ始めます。咲いた姿はお馴染みですが、活ける際はこのようなつぼみがちょうど良いですね。

池で

蓮のつぼみを見つけたら、今年もまた活けたくなりました。池辺に咲く姿には叶いませんが、毎年お盆のころの愉しみです。花ことばは「清らかな心」「神聖」「沈着」。

はぎ

秋篠寺の萩の花。萩の花は花期も長く、5月の華展から初秋の秋にもお目見えします。秋篠寺の萩の花はまだ咲き始めです。

日本最大の花

のようです。その名もタイサンボク 、大山木と書くようで 大きなものは直径50cmにもなるとか。このタイサンボクは30㎝位。

ひおうぎ

祇園さんの頃には、京の街のあちらこちらで、ひおうぎを活けて窓を飾ります。活けた方のセンス光るひおうぎに出会いました。

こちらは

素敵なエントランスを華やかに飾ってます。色々な活け方がありますね♪

檜扇

ひおうぎは その昔 葵祭の斎王が大切にお持ちなっていたもの。今でいう扇子の起源です。実際にひおうぎに触れてみますと形状は扇子のようです。

お生花に

もひおうぎは活けられます。お生花は、生命、宇宙の成り立ち天地人を生け花で表します。